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CRANE ENDURO SOLID + SPLIT 使用感レポート @谷川健太郎 (ガイド:白馬 COLOR SPORT CLUB)

シーズンは始まったばかりです。

白馬でガイドをしている谷川健太郎より昨シーズンの使用感レポートが来ましたので、今シーズンの1本の参考になればと思います。

CRANE ENDURO SOLID + SPLIT 2223 使用感レポート @谷川健太郎 (ガイド:白馬 COLOR SPORT CLUB)

活動エリア:白馬 
滑走日数 約120日 ゲレンデ40日+ナイター15日 BC 80日
使用ギア CRANE154 ENDURO SOLID ゲレンデ35日,BC10日
Binding RIDE A8
CRANE158 ENDURO SPLIT BC70日
Binding SPARK ARK
ブーツ RIDE 92

先シーズンの滑走日数は約120日程度。仕事での使用が多く初冬から春まで様々な雪質、斜面での滑走ができた。
21-22シーズンに試乗会やシーズン末にCRANE154 ENDURO SPLITを借りて白馬で数日試乗していたが、どれも春のコンディション下での使用だったので今シーズン一番の注目点はハイシーズンの雪質やパウダーでの使用感だった。

ソリッド、スプリット共通してシーズン中浮力が足りないと思う場面は一度も無かった。
50cmを超えるような深さの日にはもう少し欲しいなと思う時はあったが、これでは滑れない、全く楽しめないと言った事はなく、十分楽しめるがもうすこし浮いたらなといった程度。シーズン前はそれくらい降ると流石に難しいかなと思っていたが、想像していた以上に浮力は感じた。スプリットに関してはサイズを大きくしていた事もありソリッドよりも浮力は強く感じる。4cmの差がとても大きく感じた。ただ、ツインに近い形状でテーパーも少ない事もあってか雪質や深さによって自分で乗る位置はより調整する必要はある。

それからCRANEに限った話では無いが板が本当に良く走る印象。
もちろんメンテナンスは必要だが、ゲレンデで乗り始めた時は身体が少し置いていかれて難しく感じたくらい。
山ではドロップから加速が速いため1ターン目から地形やターンを狙いやすい。
斜度の緩やかな斜面でもスピードを出しやすいので遊びやすい。
また、ソリッドに関してはゲレンデでの遊びがとても楽しい。板は強く不整地でも負けずに滑れて着地も安定感がある。
スイッチでも遊びやすい為どんなコンディションでもパウダー、地形遊び、パークまで一本でゲレンデを遊び尽くせる。
特にスピードを出してのフリーラン、壁や落ち込みを使ってのジャンプなどフリーライド的な滑り方をするのにはぴったりだった。
多くの部分は自分の技術不足だと思われるが、少し感じたのは使用していたバインも比較的硬めで反応がクイックなモデルだった事もあってか良くも悪くも反応が速い。特に乗っていて感じたのは昼頃からの滑り固められて、旧雪も露出し始めたような非圧雪エリアでの高速滑走時にエッジを噛ませ辛く感じた。

スプリットは1シーズン使ってやっぱり作りはしっかりしていてソリッド同様に滑りやすい。
歩く際もトップシートへの雪の張り付きも先シーズンまで使っていたBurtonのDumpTruckよりは少なかった。
浮力に関しても前述した通り不足は感じなかった
ただ、今シーズンはプライベートで山に入れる機会を多く持てなかった事もあり、CRANE158の性能を充分に引き出すフィールド、レベルで使えなかったように感じた。BCという環境では CRANEの持っているフリースタイル要素を遺憾無く発揮する場面は多く無く、ツリーランや広い斜面、沢地形で比較的リスクを落としての滑走になる。であれば、よりパウダーや操作性に特化したモデルを選ぶのが無難かと思った。自分にとってもCRANEはもうワンサイズ落としてプライベートの攻める日、春用に。パウダー用としてSWELLのスプリットを使い分けるのがベターなチョイスかなと感じた。

使用回数や技術レベルにもよるが、普段乗っているパウダーボード、スプリットボードと同サイズの CRANE一本のみというのは全く悪い選択では無いが、CRANEのスペックを使いきれない人が多いように感じた。

初めてCARDIFFの板をシーズン通して使ったためまだまだ慣れていない部分、使いこせていない部分は自分自身感じる場面は多々あったが、それでも同じ板でソリッド、スプリット選べてゲレンデも山も遊べる事、そこで感じた事から他モデルと比較したり、細かいサイズ調整をしたりして自分にとってのベストな組み合わせを選んでいけるのはCARDIFFの一番の特徴で良いところだと感じた。実際にCARDIFFに乗っているお客さんも来てくれていて、持っては無いが気になっているという人に質問される機会も多かった。

来シーズンは先シーズン以上にプライベートでも山に入る機会を増やしたいと考えており、より山の深い場所で、ゲレンデでもより深い遊び方をCARDIFFに乗ってしていけたらなと思っています。

谷川健太郎