「片品とジェレミーと養蜂と」ambassador 萩原 雅人
自分のやりたいスノーボードにはカーディフスプリットボードが必要となった訳。
カーディフスタートのシーズン、社屋ガレージで展示会を開催していた際に雅人はやってきた。
興味があったんで群馬片品から来たんですよと。
勢いあるなと感じつつ、その後も場面場面で人懐っこさなのか、グイグイなのか様々な方面でカーディフと繋がっていく動きに驚かされたものでした。
やりたい事だらけの雅人のブログ記事を是非ご覧くださいませ。
話はきっかけから…
地元、尾瀬国立公園の至仏山を19歳の時に滑ってからスノーボードが生活の中心になりました。
山を滑る事が大好きになり、体力をつける為に夏は尾瀬で歩荷の仕事や、山で必要な体を作る為に自給自足な生活スタイルを目指して試行錯誤。
そのような時期に色々なスノーボードのDVDを見ていて、Jeremy JonesのドキュメンタリーDVD三部作、DEEPER、FURTHER、HIGHERを発見。
このフィナーレとなるHIGHERのDVDを見た時に衝撃を受けました。
この作品では、Jeremy Jonesがヒマラヤ山脈を仲間や現地の方と協力し旅をして行く中で”ある山”を滑ります。最後まで滑る事は出来ず、途中やられるシーンもあり、酸素が薄い中で色々な状況判断が強いられる過酷なスノーボードの様に見えました。
そのDVDの最後にJeremy Jonesがある言葉を残しています。
【ヒマラヤは過酷だ、15年前にこの場所を知っていたらここを目標にスノーボードをしていた。この場所は次の世代に託したい】
この言葉を聞き、2017年の秋Jeremy Jones が滑った”ある山”の写真を持ってネパールに行きました。
エベレスト街道を歩き出会う人達にこの写真の場所はどこですか?と訪ねるがこの旅では”ある山”は見つかりませんでした。ですがエベレスト街道ではシェルパ族がいて、ヒマラヤ山脈を登りに来る多くのハイカーの荷物を背負う彼らと触れ合ったり、体験させてくれたり、ヒマラヤ山脈のガイドの方達と出会ってヒマラヤの事を沢山教えてくれたり、世界一高い山エベレストを遠くからですが、見る事が出来て衝撃な旅となりました。
2018年の秋にもう一度”ある山を探しにネパールへ行きこの旅で”ある山”の場所を特定する事に成功しました。しっかり見る事はできませんでしたが、その山へ行く為のアプローチや準備、気候など色々な事を2017年の時に出会ったガイド仲間から情報を仕入れ、この”ある山”を目標にスノーボードをやろうと決めた年でした。
心、技術、体力全てが整わないとヒマラヤの山を登って滑る事はできないと一目で感じ、技術や体力は自分の取り組み方次第でなんとかなると思います。しかし心に関しては一言で言うと【運】も凄く必要だと思います。
ヒマラヤ山脈に呼ばれる様にならないと厳しいと思いました
呼ばれる様な人になるには日頃から自然や山に対しての感謝の気持ちが大切だと思います。
自分にとっての養蜂とは…
そんな自然や山に「ありがとう」って言ってもらえる活動(お仕事)は何かな?と探している時に自給自足の為に遊びでやっていた養蜂(ミツバチとの生活)ミツバチの大切さを知りました。
山に対してのミツバチの役割は花々の受粉です。
ミツバチ達がいなければ、減ってしまえば、山に木の実や種をつける事ができません。
そうなると生き物達の食べ物も減ってしまいます。
自然の循環にミツバチ達は大きな役割を果たしています。
養蜂のお仕事は天気や山の移ろいを見て感じながら花を追いかけ良いところに巣箱を設置して美味しいハチミツを分けてもらうそんなお仕事です。
この感覚は冬にいい雪を追いかける時ととても似ています。
ミツバチから、山から、頂いたハチミツを毎日食べていますが、お仕事としてハチミツの販売もしています。販売する時には自然の素晴らしさを自分の言葉にして伝えています。
体の一部となるカーディフについて
自分の考えは、「山にありがとう」と言ってもらえる様な活動をし、目標の山を滑りたい。
目標の山を滑る為にはスプリットボードが必須と考えました。
その中で、沢山のスプリットボードの試乗や展示会に参加していた際に出会ったのがカーディフスノークラフトです。
自分の体の一部になる
そんなモノを求めていた時に
スプリットボードの為に作られたスノーボード
歩く時のバランスの良い設計と滑る時の安全性を兼ね備え
自分の求めていたモノと出会えました。
試乗をさせてもらって購入したのがゴートプロカーボンスプリット158です。
ゲレンデで滑っているモノで山も滑りたい
普段使っているモノでないと山では使えないと思っています。
カーディフとのスタートはスプリットでもオールラウンドになんでもこなせるゴートが最初の相棒となり、スプリットボードメインに乗りこみシーズン過ごしました。
真っ直ぐ落としてハイスピードでも耐えられ、張りもあり、板の軽さはソリッド並みで扱いやすく凄く信頼できる板でした。至仏山の大斜面をハイスピード出して大きいターンを描くにはゴートが扱いやすいと思います。
関東最高峰の白根山ではアイシーな雪質の時が多く、ほぼ氷の斜面の時に安全に下れるのもゴートかなと思います。
ゴートはセンター中心にしても乗りやすいですが、センターから少し後ろ乗りが気持ちよく感じられ、もっとシンクロするように滑りこまなくてはと思います。
深いパウダーも大好きなので、その時にはスウェル160を使用していました。
ノーズが大きく浮力がありピンテールでスイスイ動くとても楽しい板です。
ゲレンデでのカーヴィングのターンも凄く気持ちいい。
ソリッドを使ってゲレンデを滑り確かめる事も出来たので、このシーズンはスウェルのプロカーボンスプリットで山を滑り込み、感じた事を伝えていきたいと思っています。
自分に合ったベストな板を選ぶ為には試乗は欠かせません。
カーディフでは日本各地で試乗会をしているので是非一度歩き、滑りの試乗をして自分の1本を見つけてもらえたらと思います。